多くの日本人がもっとも得意とする英語分野は、受験英語で鍛えられたこの文法でしょう。私の場合は、留学するのが目標だったので、必然的にTOEFLのための勉強が不可欠となりました。
最近は会社内で、「TOEICで●点以上取ることが昇格要件」、などとしている企業も増えています。いずれにしても、目の前に目標とする試験があるのなら、その受験勉強を進めることが、昇格と文法力の一挙両得、スキル強化に自ずとつながる最短の道でしょう。
今はどうなのか詳しくは知りませんが、英検1級を昔受験した時、「こんな言い回し、しないよな」という何だか古典的なidiomをたくさん覚えなくてはいけなかった記憶があります。とりあえず合格するために覚えましたが、あまり英語力アップにはつながらない試験だったな、というのが終わってみての感想でした。
高校生くらいまでならそれでもよいのでしょうが、大学生以上は、英検といったdomesticな試験ではなく、なるべくglobalに通用する試験を受けた方が良いと思います。
わたしはテキストをあれこれと増やすより、1冊のしっかりした書籍をかっちり理解する、というのが好みでした。
「クリフス版 TOEFL 英文法」という本だったのですが、amazonで検索したら、もう絶版になっているようです。確かに私の手元にあるこの本も平成2年の4刷発行となっています。もう27年前です^^
この本も外国人著ですが、なるべく外国人著の翻訳本、あるいは英語のテキストのままで学習する方が、確実に正しい英語を身につけることができるのでお勧めです。
発音も単語も文法もそうですが、とにかく繰り返すこと。何度も何度も読んで、練習して、自分にすりこんでいくことが結局は王道なのだと考えます。
幸い海外の大手新聞社や放送局のサイトなど、ある程度の情報は無料でいつでも読むことができる時代です。私の場合はビジネスや金融に興味が強かったのでもっぱらWall Street Journalが中心でしたが、自分の関心の強い分野、日本語で読んでも興味津々で飽きない分野の現地英語サイトを発掘して、毎日コツコツと文法や単語を意識しながら読んでいくと良いことでしょう。
そこで気になった言い回しや、今までの自分だったらこんな言い回しは無かったな、というのをまとめていくIdiom帳のようなものを、私は単語帳と一緒に作っていました。
新たな言い回しを1つ修得すると、子供が新たな言葉や表現を覚えたような、なんだかまた一つ大人になったような気分です。そうした一歩一歩の進歩の積み重ねが、いつしかきれいな文法、きれいな英語表現へと進化していくことでしょう。
私もまだまだ道半ば、新たな表現や言い回しも常に発見しながら、ニュースサイトなどを読んでいるのが現状です^^
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