シリーズで書いてきました「私の英語勉強法」、今回が最終回です。
バリバリの理科系で、20歳まで海外どころか飛行機に一度も乗ったことのない人間。
あるのは時間とやる気で、無いのは英会話スクールに通えるようなお金という貧乏学生が、どうやって独学で英語を習得してきたかをつらつらと書いてきました。
英語学習意欲がたった今高いという方にとって、何か1つでも参考になることはあったでしょうか。
最終回はヒアリング編です。
ヒアリング編は、先に書いた会話編に通じるところがあります。
つまり、生の英語を聞ける機会を自ら作っていくということ。
留学生の集まる催しに始まって、道に迷っている外国人、飛行機で隣合わせになった外国人など、ありとあらゆる機会を自ら作り出して、英語を聞く機会を作ることです。
加えて、同じ英語ソースを継続的に、できれば毎日聞いていくことも大切だと思います。
私はもっぱらNHKのラジオ講座を活用していました(ちなみに韓国語習得時も、NHKラジオ講座がかなり重宝しました!)。
社会人になってからも、往復の電車で杉田敏さんのNHKラジオ講座を聞いていたものです。ビジネスシーンを想定したスクリプトがとても好きで、当時国内銀行勤務だった自分には、とても新鮮なものでした。
webで調べてみたら、杉田さんのプログラムは、今でも放送されていらっしゃるんですね。長年にわたる英語教育への情熱は、とてもすばらしいものだと感嘆の思いです。
しかも、ネットからのストリーミングで今すぐ学習できるみたいですよ。昔は録画を逃さないようにドキドキだったものですが。。。とにかく、このプログラムはお勧めです。
これだけデジタル化が進んだ現在では、さらに良いヒアリングスキル向上の手段が存在しています。そう、DVDレンタルやネット放送を英語音声と英語字幕のみで見ることです。
昔はこの手のものは、それこそ英語学校に行かなければ体感できないようなものでしたが、今では自宅のテレビやPCで簡単に実現できてしまいます。
ホームコメディものでも(私はDesperate housewivesが好き)、アクションものでも(Twenty Fourが一押し)、サスペンスものでも(お勧めはDamages)、自分の好きなドラマを見つけてシリーズでこれを見る。音声も字幕も英語です。慣れない場合には、1回目は音声は英語で字幕は日本語でも良いでしょう。長期にわたって実践していけば、相当のヒアリングスキルが身につくはずです。
こんなことが自宅で簡単にできてしまうのは、いまの英語学習環境はとても恵まれているなぁと思います。英会話学校側もこうしたツールは自宅で簡単に入手できてしまうのだから、LIVEでしか実現しえないTeaching skillが真に問われていくのでしょうね。
シリーズで書いてきた「私の英語勉強方法」は、これで終了です。
「英語が話せるようになりたい」という強い夢や志があれば、実現するための手段はいくらでもあるはずです。
私が熱心に英語を学習していた30年程前に比べても、今の方が格段に手軽で安価で、かつ良質な"生きた教材"が身近に存在しています。
そして、「英語が話せるようになりたい」、「英語を話して、●●●な自分になりたい」という強い思いは、決して20代の若者だけのものではありません。
どんなに年齢を重ねても、そうした思いがあれば、あとは自分に最適な学び方を見つけることです。
英語を話せるようになりたいというすべての方へ。
2017年こそ、その実現を!
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