2022年に出版した書籍「企業価値向上のための経営指標大全」(ダイヤモンド社)が、第51回日本公認会計士協会の学術賞に選定されました。
「第51回日本公認会計士協会学術賞発表及びプレスリリースの公表について」
長い間多くの本を書いてきましたが、権威ある協会から授賞いただいたこと、誠に光栄に思っております。本受賞にあたり、5つの組織・機関に心からのお礼を述べます。この5つの組織・機関のいずれが欠けても、本書の受賞は無かったことでしょう。
1.日本公認会計士協会
著者・大津広一は、日本公認会計士協会の会員どころか、日本の公認会計士の資格すら持っておりません(米国のCPAは保有しています)。そうした人間が書いた書籍を客観的にご評価いただき、授賞されるに至ったこと。同協会の度量の大きさに心より敬服します。
9月に札幌で実施される日本公認会計士協会「第44 回研究大会」での講演を依頼されましたので、謹んでお受けし、書籍で読者に伝えたかったことを最新情報とともに100分で語ってきたいと考えています。
2.パートナー企業、クライアント企業
「会計はグローバル・ビジネスの共通言語」であり、あらゆる企業における教育・研修プログラムの中で、会計のコンテンツは扱われています。幸いにして懇意にしているパートナー企業様を経由して、年間40社程度の企業に訪問し、前線で活躍する社員の方々と議論する機会を持っています。「経営指標大全」でも、多数の業種をケーススタディとして扱えたのは、こうした日頃接している様々な業界との接点、そしてディスカッションの賜物です。
外部環境があり、業界特性があり、そして戦略があっての経営指標です。そうした感度を日々高めてくれるパートナー企業、クライアント企業に心より感謝をお伝えします。
3.ダイヤモンド社
本書は、2005年に私が最初に出版した「企業価値を向上する会計指標入門」(ダイヤモンド社)の全面改訂版に相当します。多数の会計に関する書籍を出版し、今でこそ複数の出版社から出版の打診を受けることもありますが、2005年時点ではまったく無名の著者です。普通に企画書を作り、いくつかの出版社に提案したところ、快く引き受けてくださったのがダイヤモンド社です。私に書籍出版という道を作ってくださったのはダイヤモンド社です。今般、日本公認会計士協会による学術賞という映える賞をいただけることで、ダイヤモンド社に少しの恩返しが出来たように感じています。
4.ピジョン株式会社
2019年3月より、ピジョン株式会社の社外監査役に就任しております。前身本を出版した2005年と、「経営指標大全」を出版した2022年の大きな違いは、日本のコーポレート・ガバナンス改革が一気に進んだことです。スチュワードシップ・コード、コーポレート・ガバナンス・コード、伊藤レポート、、etc。ガバナンス改革の進展に並行するようにして、上場企業には自社の経営指標を明確にし、これを対外的に打ち出していくことの重要さが増しています。そうしたガバナンス改革に正面から真摯に取り組むピジョン株式会社にて、社外役員として従事させていただいていることは、本書の執筆にあたり大きなバックボーンとなっています。同社に深く敬意と感謝をお伝えします。
5.Mr.Children
えっ、何でミスチル?と思うでしょう。何を隠そう大ファンの一人です。歌詞が素晴らしい、メロディが素晴らしい、音楽が素晴らしい、というのは、ファンであればもちろん言うまでもありません。Mr.Childrenのメンバーは、1969~70年生まれなので、1966年生まれの私よりも3つほど学年は下になりますが、まぁ同年代です。
あれだけ成功されているにもかかわらず、今をもってして常に新しいものに挑戦し続ける姿勢。新しい作品を世の中に出し続ける気構え。同年代でもっとも尊敬する方々のひとつです。
そしてもう1つ素晴らしいのは、コンサートに行くと、10代、20代のファンが多数を占めているという事実。自分たちが年齢を重ねても、ファンがどんどん若返っていくとは、何と素晴らしいことでしょう。
Mr.Childrenがアルバムを出し続ける限りは、私も本を出版していきたいなと思っています。
そして、Mr.Childrenがコンサートで若者を引き付け続ける限りは、慶應義塾大学で大学3年生に教えている担当科目を今後も続けながら、次世代を担う若者の育成に関わっていきたいなと思っています。